研究課題
基盤研究(C)
目的:服薬困難は内服治療の効果判定を不正確にし、服薬アドヒアランスを損なう。高齢者の服薬困難の実態を調査し、その課題を検討した。方法:服薬困難の定義は、薬の嚥下困難感やむせ、3回以上のみ込む動作、水で流し込む、口腔・咽頭・食道内残薬または残留感 、薬の喀出とした。摂食嚥下障害専門職により 服薬困難と判断された65歳以上の230名(29施設)を対象とした。結果:服薬困難患者の49%で口腔や咽頭内に残薬が、どの剤形でも認められた。服薬自立は29%、平素の食事が普通食は30%、嚥下スクリーニングテストは17%が正常であった。結論:服薬管理を担う医療スタッフの臨床的観察と連携が必要である。
神経内科学(神経難病)