スキー学習の歴史については、昭和初期からの学習内容の変遷を検証し、冬期間の体力向上のために「スキー体操」という教材を普及させたことが明らかとなった。現在の学校体育におけるスキー学習については、「スキー教材の改善」「教師の力量形成」「外部講師の活用」が課題として抽出された。子どものスキー実施と体力・運動能力テストの関係に関する調査からは、上級レベルのスキーヤーにおいて、スキー実施と体力・運動能力テストの総合得点との間に有意な相関が認められた。シニアスキーヤーとQOLの関係に関する調査からは、シニアスキーヤーは男女ともにQOLに関わる「生活満足度」「主観的幸福感」が高いことが示唆された。
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