大学男子学生の剣道強化合宿を対象にCoQ10摂取群と非摂取群に分け,CoQ10の抗酸化力について血清アルブミンの酸化還元状態から検討を行った。両群ともに還元型は合宿後有意に減少したが,両群間に有意な差はみられなかった。CoQ10が抗酸化物質として認められていることから,抗酸化物質の水溶性及び脂溶性抗酸化因子による抗酸化作用の違いが推測された。また,唾液アミラーゼ,加速度脈波の測定を行ったところ,合宿前の唾液アミラーゼ活性値,自律神経評価値の結果から精神的ストレスと自律神経バランスに対して良い影響を与えた可能性が示唆された。
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