本研究課題は幼児を対象として,生活・身体・精神に関連するデータを縦断的に収集し,相互関連性と発育発達に伴う変化を明らかにすることを目的とした.生活習慣および保護者の運動への意識,7項目の体力測定,身体活動量の縦断的データを得た.結果として,1)年少から年中では約半数が,年少から年長では約4割の幼児において平日の身体活動量が減少しており,より小さい頃からの取り組みによる運動習慣獲得が必要であること,2)2山型を示す一日の活動パターンにおいて身体活動量が多くなること,3)保護者の運動への意識を改善することおよび生活習慣を良好に保つことは身体活動量の獲得に好影響を及ぼすこと,の3点が明らかになった.
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