伝統的沖縄食介入試験の成果をもとに、高血圧の非薬物療法の確立を目指した栄養の情報介入を用いた生活習慣の修正による降圧効果について検討を行った。対象者は沖縄県在住の高血圧および生活習慣病にて通院中の患者を対象とした。登録した140名(平均年齢70.5±10.6歳、男性41.4%)を解析対象とした。情報介入により患者の推定食塩摂取量が有意に低下し、血圧値も降圧目標レベルを維持していた。一方、野菜およびカリウム摂取量などの栄養素の摂取量や尿中カリウム排泄量に有意な変化は認めなかった。これらより、情報介入は患者の減塩行動の支援に有用であることが示唆された。
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