本研究の目的は、日本人英語学習者が英語使用において苦手とする発話行為(「不平」など)において、その概念を正しく理解し、表現するための語用論能力の育成を目指した教材開発を行うことであった。 日本人英語学習者が海外留学場面において遭遇する場面の中で、特に反応が難しいとされる「不平を言う」という行為を取り上げ、対話相手との社会的地位差の有無、及び対話相手との人間関係の親疎の度合いから合計4場面を設定し、できるだけ自然な状況で英語母語話者と日本人バイリンガル学生によるパフォーマンスを映像化した。その後、開発教材は大学の授業および留学前教育において活用、検証された。
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