研究課題
基盤研究(C)
1931年から1945年の日本において主張されたブロック経済圏構想に関する史料・論説・報告などを調査収集し、主に三つに時期区分して、各時期における議論や政策の特徴を分析するとともに、圏域の拡大と縮小との関連を明らかにした。圏域拡大を求める政策や主張は、世界経済との関係や圏内における日本の位置づけなどの考えと結びついており、その論理は政治主体・論者によって異なっていた。圏域の縮小は1943年後半以降で、東南アジアとの関係は弱まり、東アジア地域内での開発や連関を重視した施策がとられた。
日本近現代史