研究課題
基盤研究(C)
中東における法の近代化を19世紀における「西洋化」を中心に理解するのではなく,前近代におけるイスラーム法学の変化に着目して再考することを目的とした。特に注目した変化は,10世紀におけるシャリーア(イスラーム法)の完成後に徐々に明確化する,学説を標準化ないし統一しようとするイスラーム法学理論上の傾向である。本研究では,その1つの要因と考えられる国家とその法によるシャリーア統一の試みと,スンナ派四法学派体制に根ざす問題点を考察した。
イスラーム法