本研究は、1930年代の日本外交を「地域主義的冷戦」戦略が追及された過程として読み直し、その形成と展開過程を実証することを目的としたものである。五つの雑誌論文、三つの学会報告、九つの図書(共著、翻訳書を含む)を刊行し、日米関係、日英関係、日独関係に関する論考、更には戦時から戦後への連続性を考える論考や対外政策決定過程論の外交史研究への適用についての理論的な論考を含む多様な成果を出すことができた。なお、研究成果の中には、一度の国際シンポジウムでの報告、一つの論考の英訳が含まれており、国際的な情報発信もできた。
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