研究課題/領域番号 |
25380301
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松永 宣明 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (80127399)
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研究分担者 |
スクサバン ヴィサテップ 京都大学, 経済学研究科(研究院), 助教 (80599027)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | バングラデシュ / 縫製業 / 企業家能力 / ミャンマー / 企業グループ |
研究実績の概要 |
9月にバングラデシュの首都ダッカを訪問し,縫製企業6社に加えて,関連組合・機関(BGMEA(縫製製品製造・輸出業者組合),BKMEA(ニット製品製造・輸出業者組合)およびBUFT(BGMEAファッション技術大学)など),関連企業(ラベル印刷会社,ロジスティック企業,総合商社),製薬会社,バイク・家電製造会社などを訪問して,インタビュー調査を実施した。このうち,製薬会社とバイク・家電製造会社は大企業であり,企業グループを形成しているので,企業グループの解明を目的としたものである。 バングラデシュでは信頼性の高いデータの入手が困難であることが判明したので,それを補うために,3月にタイとミャンマーで現地調査を実施し,縫製企業それぞれ3社と5社を訪問して,インタビュー調査を実施した。これは次年度のアンケート調査実施に向けた予備調査である。 バングラデシュの研究をとりまとめ,それについて学会で共同報告するとともに,以下の共同論文を執筆した。 Souksavanh Vixathep and Nobuaki Matsunaga, “Does Human and Social Capital Enhance Entrepreneurship? A Case Study of the Garment Industry in Bangladesh”, International Journal of Economic Policy Studies.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
縫製企業に対するアンケート調査については,バングラデシュでは信頼性の高いデータの入手が困難であることが判明したので,それを補うためにタイとミャンマーを訪問し,次年度のアンケート調査実施に向けた準備を行なった。ミャンマーでは,外資系の縫製企業(日系,中国系,韓国系,台湾系)に加えて,現地系の縫製企業を訪問し,インタビュー調査を実施するとともに次年度のアンケート調査への協力を取り付けた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は本研究の最終年度に当たるので,バングラデシュから専門家を招聘して共同研究を進めるとともに,これまでの研究成果を広く還元すべくセミナーを開催する予定であり,現在その準備を進めている。
ミャンマーについては現地系の縫製企業を精力的に訪問してインタビュー調査を実施するとともに,企業家能力の形成・発展にかかるアンケート調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
バングラデシュでは信頼性の高いデータの入手が困難であることが判明したので,それにかかる経費を有効活用するため,次年度にバングラデシュから専門家を招聘することにしたため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度には,バングラデシュから専門家を招聘して共同研究を進めるとともに,これまでの研究成果を広く還元すべくセミナーを開催する予定である。
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