中国上海証券取引所のA株式を対象に、過去60カ月の月次収益率データから求めた4つの株式属性(ヒストリカル・ベータ、平均収益率、標準偏差、最大収益率)とその後の平均収益率との関係を調べた。属性に基づく五分位ポートフォリオを作成し、12年間の運用成果を比較した。結果は、「すべての属性で属性値が小さいほど平均収益率は高い。属性値が最小のポートフォリオのシャープ・レシオは、最大のものより有意に高い。平均収益率の差は、ファマ=フレンチ3ファクター・モデルによるリスク調整をしても消えない。ファマ=マクベスのクロスセクション回帰で過去の平均収益率と過去の最大収益率にリスク・プレミアムが観察される。」である。
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