研究成果の概要 |
子ども・子育て支援新制度が施行され、家庭的保育事業への新たな財政支援が行われ、保育の場の拡充が図られている。しかし家庭的保育者の働く環境が守られなければ、質の高い保育を保障することはできない。本研究では、新制度移行前後における家庭的保育者の労働環境の実態と、精神的・身体的負担感に関する調査を実施した。その結果、家庭的保育者は、職務満足度は高いものの、生活習慣の乱れや身体的・精神的負担感が高い傾向にあり、労働環境としては過重な労働時間,休暇保障,欠員対策,緊急一時預かり体制の4つの問題点が明らかとなった。改善策として、事業の透明性と市区町村の格差是正、個々の希望にそった受託条件等があげられる。
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