教師の自殺の背景に,促進要因としてのバーンアウト(teacher burnout)と,抑止要因としてのソーシャルサポート(social support)及びレジリエンス(resilience)があることをふまえ,援助希求性とレジリエンスの向上,及びバーンアウト傾向と自殺親和性の低減を図る心理教育的プログラムを開発することが本研究の目的である。平成28年度に小・中・高等学校教員(77名)を対象に,校内研修においてプログラムを実施した結果,心理的危機理解と援助希求的態度が促進され,自殺親和的態度が低減される効果が確認された。
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