就労後のメンタルヘルス不調を予防するために、大学キャリア教育におけるプロアクティブ・コーピングを高めるストレスマネジメントプログラム開発を目的とした。大学生133名を対象にした調査の結果、プロアクティブ・コーピングの下位尺度である能動的コーピングが高まると抑うつと不安が低減することが示された。これを受けてプログラムを作成し効果評価を行った結果、抑うつと不安は介入後に有意に低減、就労後のフォロー時点でも低く抑えられ、本プログラムはメンタルヘルス不調予防に一定の効果があることが明らかになった。なお成果物の一つとして、社会に出てからも活用できるワークブックをプログラムの内容をもとに作成した。
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