本研究の目的は、遺族のニーズやリスクのアセスメントに関して、1)現状の把握、2)アセスメント方法の開発、3)介入プログラムの開発と効果の検証である。葬儀社調査では、サポートグループに参加した遺族のアセスメントを行い、リスクレベルは全体的に低い一方で、専門職による介入が必要な遺族も混在していた。サポートグループは、リスクの低い遺族においても、一定の効果があることが示された。保健所での遺族支援活動は、リスクの高い遺族への有益な支援の受け皿となっていた。作成した遺族向けリーフレットは、死亡届提出時に行政窓口にて配布することで、遺族の潜在的なニーズへの有用なアプローチとなり得ることが示唆された。
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