研究課題/領域番号 |
25381037
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研究機関 | 高崎商科大学 |
研究代表者 |
下山 寿子 高崎商科大学, 商学部, 教授 (30287908)
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研究分担者 |
菅原 亮芳 高崎商科大学, 商学部, 教授 (40348149)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 教育病理 / 教育病理学 |
研究実績の概要 |
(1)過去3年間における研究作業を通して、「教育病理学」研究分野が、どのように移入され、如何に普及し、その過程で如何に変容したかを歴史的に明らかにする作業を行った。(2)「教育病理学」は、西洋で生まれた近代教育学の一分野であり、その起源は18世紀に求められ、19世紀半ばには、明確なディシプリンとして成立したことがわかった。(3)そして、日本においてディシプリンの和訳である「教育病理」とい語が、独立して異なる形の普及を見せてきたこともわかった。(4)その意味で言えば、学術的専門的なディシプリンの名称の一部でありながら、一般性の高い、汎用的呼称をもつという二重性を与えられてきたことがわかった。(5)「教育病理」という語は、現代でも教育問題を語る言説のなかに多用されるが、しかし多くの変遷を含むものである、その変遷の背後には、多様な教育現実の姿があったことがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(2)とした理由は、過去3年間の研究活動を通じて、以下のようなプロットで最終報告書をまとめたいと考えている。 論文構成は、第1部としては、 研究編 序章、第1章 移入、第2章 展開、第3章 変遷、結章、第2部としては、資料編とする予定である。だだし、資料編は、研究分担者が担当する。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、最終年度として、本研究実施状況報告書11に記したような、論文構成で最終報告書を作成したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
最終年度において、最終報告書を作成し、広く世に問うことを目的とした関係上、最終報告書作成経費を賄うために、約16万円を次年度に繰り越した。
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次年度使用額の使用計画 |
最終報告書を作成する。
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