この研究は,教員が子どもたちに直接働きかけるための手段である「声」を育成するためのプログラムを提案することが目的である。教員にとって発声や姿勢,朗読等の必要性をアンケート調査より確認し,声楽の授業の中で声と姿勢との関連性について分析し,また義務教育段階に於ける姿勢やバランスについての理論研究を行い,授業プログラムの開発を行った。そして,大学院生を対象とした授業科目「教師のための声とからだとことば」の中で授業を行い,さらに読み聞かせによりことばを相手に届かせる演習を行い,学生のレポートをテキストマイニング手法で解析し,この授業プログラムのもたらす効果を分析し,その妥当性を実証した。
|