図形教育の教材教具の研究開発を行い、2つの成果を得た。第1は、正多面体・準正多面体を容易に作ることができ、しかも面と辺と頂点の関係が能動的に理解できる教具を開発した。この多面体作成パーツ「スケルドロン」を使い、高校生対象の講座で生徒に正多面体や準正多面体を作ってもらい、その性質を考えてもらった。大変好評であった。 第2に、数列の指導等に有効な立方体のパーツの研究開発も行なった。試行錯誤の末に、自由に磁石でお互いに付けることができるように開発した。これを「M-キューブ」と名を付けて製作した。数列の和やさまざまな図形数の説明に有効であることが、高校生相手に行なった模擬授業でわかった。
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