本研究は通常学級に在籍する小学1~4年生に対して神経学的微細徴候(SNS)の眼球運動検査及びタンデム歩行を実施し、その結果についてまとめた。「動作解析システム・オクタル-8」による分析結果から学年の標準化した基準値を決定した。また、日常での行動観察での学級担任の気付きを検討し、これまで学級担任が経験や勘に頼っていた「不器用さ」の捉えをエビデンスに基づいたより客観的なものにした。眼球運動とタンデム歩行の結果から算出した標準化した基準を活用し、インフォーマルアセスメントの手引きを作成した。さらに発達に課題のある子どもたち20名に対し1年間の運動プログラムの実施前と実施後を比較分析し効果を検証した。
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