モータータンパク質であるミオシン・アクチンの運動能力のマイクロ輸送システムへの応用が期待されている.その実現のためには運動方向や速度の制御が必要となる.本研究では速度制御のために,導電性ガラスに電流を印加することによる温度制御と微小電極間に電位を印加することによるpH制御を考案した.これらの外的電気制御によって,ATP存在下でのミオシンにより駆動されるアクチン線維の速度上昇と下降を可能にした.しかしながら,微小電場による運動方向の制御には至らなかった.その他,アクチン線維をマイクロビーズに付加する方法でも輸送が可能であった.
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