研究成果の概要 |
ミラー対称性の大域的性質を通じてグロモフ・ウィッテン理論を調べた.具体的には(1) Coates,Corti,Tsnegとはトーリック軌道体の完全交差に対するミラー定理を証明し,(2)Coates,Jiangとは,これらの空間に対するクレパント解消予想を証明し,連接層の導来圏の同値との関係を示し,(3)Coatesとは高種数理論に対するFock層の理論を構築し,ポテンシャルのある種の保型性を明らかにし,(4) Galkin, GolyshevとはFano多様体に対するガンマ予想を定式化した.ほかにも量子K理論や量子Serre双対性,端転移と量子コホモロジーの関係,についての成果が得られた.
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