1.最小跡はフラクタルとなっているリーマンとフィンスラー構造を構成した(仁一伊藤先生と共同研究)。この結果はフィンスラー幾何学だけではなく、リーマン幾何学でも面白い結果だと思われる。この結果は伊藤・田中定理と矛盾せず、すなわち、我々の構造はなめらかな構造ではない。 2.凸関数をもつフィンスラー多様体の幾何学や位相を研究した(塩濱勝博先生と共同研究)。凸関数をもつリーマン多様体と同じように、凸関数をもつフィンスラー多様体の位相が制限を受けている。さらに、リーマン多様体と違って、フィンスラー計量の測地線はreversibleではないので、その影響を考慮し、リーマンとフィンスラーの違いを明確にした。
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