近年注目を浴びているトポロジカル絶縁体とは、例えばスピンアップとダウンのそれぞれを見ればトポロジカルに非自明だが、全体としてはそれぞれのトポロジカル数が逆符号であるためキャンセルして、一見トポロジカルに自明と見えるような新しいタイプの絶縁体である。 これに動機付けされて、我々は互いに逆符号のチャーン数を持つ模型を帯状に交互に並べた超格子系模型を提案した。その特別な模型の新規な振る舞いを理解を目指している過程で「エンタングルメント・チャーン数」という一般的かつ普遍的な新しいタイプのトポロジカル数の発見に至った。これがトポロジカル絶縁体一般の理解に大変有効であることを示した。
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