合金化によるPt電極の燃料電池反応活性向上メカニズムを明らかにするため、任意組成のPt系合金単結晶を作製し、酸素還元反応活性を回転ディスク電極で評価するとともに、低速電子線回折(LEED)、低エネルギーイオン散乱(LEIS)、走査型トンネル顕微鏡(STM)を用いて原子分子レベルで電極表面の構造解析を行った。表面構造解析から、水素雰囲気下で加熱処理したPt-Co合金単結晶表面にはPtスキン層が形成することが明らかとなった。Pt-Co(111)電極の酸素還元活性はCo組成に強く依存し、単味Pt(111)に比べ、25倍以上の活性向上を示すことが明らかとなった。
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