「生体中微量金属イオンがどのタンパク質にどれだけ結合しているのかを計測する」ことは重要であるが非常に困難である。そこでこれを実現するために新規なポリアクリルアミドゲル電気泳動法(PAGE)を開発した。一つは汚染金属イオンをタンパク質の分離場から高度に除去可能な汚染金属イオンスウィーピングPAGEであり,もう一つはゲル分画中の超微量金属イオンを検出可能な金属検出PAGEである。さらに金属タンパク質だけを試料から単離可能なホロ/アポ変換二次元MICS-PAGEの開発にも成功した。これらの新規PAGEによって生体試料中の新規金属タンパク質を発見することにも成功した。
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