風力発電システムは,ブレード表面への落雷を受雷部からGNDに導くことで被害を低減している。しかしながら,ブレード表面における放電が受雷部に導かれない可能性が有る。特に強い落雷を受けるとブレードの破壊につながる。ブレードの修理が行われた場合,修理コストと長期間の発電コストがかかる為,落雷対策が重要である。 本研究では,ブレード表面の沿面放電特性に着目し,放電の進展特性の解明を行った。その結果,テープによる段差を設けることで,放電電圧が低下することが分かった。また,放電はテープの界面に沿って進展しやすくなることが観測された。ブレード表面の沿面放電特性をもちいて落雷対策を行える可能性を見出した。
|