回転のない(磁場の無い)ベクトルポテンシャルを発生させるために、細長く柔軟なソレノイドコイルをさらに円筒に巻きつけたコイルのコイル構造を持った二重コイル(ベクトルポテンシャルコイル)を作製した。ベクトルポテンシャルの中に二次導線を配置したところ、ベクトルポテンシャルの時間微分に比例した開放電圧が発生した。この二次導線を超伝導体で電磁シールドしても、シールドが無い時と同じ電圧が観測された。また二次導線を超伝導体としても、同じ電圧であった。遮蔽環境内へ電界を発生できることから、通信、非破壊検査、医療診断などへの展開が期待できる。
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