この研究では,L-bandマイクロ波偏波合成開口レーダの多偏波・多時期データを用いた植生のモニタリングについて検討した.テストサイトして,長崎県諫早市の中央干拓地とした.そして,2014年5月に打ち上げられた陸域観測技術衛星ALOS2に搭載された偏波合成開口レーダPALSAR2のデータを用いて,農作の解析を行った.2015年の8月と9月に観測が行われた.偏波解析ではエントロピー・アルファ法や4成分分解法を用いて,干拓地で栽培されている野菜等の偏波情報を評価した.その結果,オフナディア角や解析方法,耕作物の形態などによる偏波特徴への影響を知ることができた.
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