Cu-Ni-X合金の微細構造と磁区構造、磁気特性の関係を調べ、微細構造と磁気特性の関係を明らかにした。単結晶を作製して組織や磁区構造、磁気特性、局所領域の組成を調べた。そのために電子顕微鏡やSQUID磁化測定、熱磁気天秤法、KKR法、LLG計算を応用した。本合金の析出過程で、形状と1次元配列等、特異な組織が観察された。 析出粒子は強磁性であった。単磁区から多磁区への変化は粒子サイズ、形状に依存した。磁化方向が交互になっていることが判明した。低温では時効進行によって超常磁性から強磁性に変化した。AC磁化測定によると、急冷状態で2種類の磁性相見られた。
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