小脳が各種の運動制御など多彩な機能を果たすために重要な小脳の区画構造と部位対応的神経投射が形成される過程を解析した。マウス胎生14.5日の発達初期の小脳では7個の吻尾側に細長い小脳皮質の区画が認められ、それが胎生17.5日までの3日の間に、分離・分裂して50余りの区画になる過程を三次元的に解明した。始め一塊になっている小脳核は、部位対応的投射の形成後、小脳皮質の区画化に引き付けられるようにして区画化が進むことも判明した。本研究に関連した成果は研究期間3年間に責任著者として5編の学術論文として国際誌に発表したが、中心的な成果の一部は発表準備中である。
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