ヒトオステオカルシン(OC)プロモーター制御下でルシフェラーゼを発現する(OC-Luc)マウスでは、骨に由来する発光が妊娠前期と後期に二峰性に上昇した。発光上昇時における骨吸収活性および、エストロゲン・プロゲステロンの血中濃度は、妊娠0日目と比較して上昇していたが、発光上昇と直接的な関係は認められなかった。また、内在性マウスOCの発現は減少し、妊娠期におけるOC-Lucによる発光の上昇とは相関しなかった。OC-Lucマウスでは胎盤での発光が認められ、ヒトOCと同様に胎盤での発現が認められたことからも、OC-Lucマウスでは妊娠期におけるヒト特異的な発現調節を追跡できていることが示唆された。
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