研究課題
基盤研究(C)
東北地域における冷水温条件では、花粉数が多い品種は稔実率が高い傾向が認められた。耐冷性QTLのqCTB8を保有する系統は、花粉数が多く、稔実率が高かったが、耐冷性QTLのCtb1を保有する系統は、稔実率を高める効果が認められなかった。北海道における小胞子初期の低温処理試験では、Ctb1・Ctb2およびqCTB8を保有する系統は、花粉数が多く、稔実率が高い傾向が認められた。以上のように、耐冷性QTLは、花粉数の増加を介して稔実率を高めることが多かったが、個々の耐冷性QTLの効果は小さかった。
作物学・育種学