本研究では疫病抵抗性の評価方法として最も適した葉身接種条件を確立し、由来の異なる疫病菌株の病原性の違いや抵抗性品種における抵抗性の程度の違いを明らかにした。さらに、与保呂菌株とpph菌株を用いて上述の評価方法によりQTL解析を行ったところ、LG9に両菌株に共通、LG7に与保呂菌株に特異的、LG1にpph菌株に特異的な3つの新規のQTLを検出した。一方、両菌株に共通で寄与率の高いLG5に座乗するQTL近傍のDNAマーカーを探索し、LOD値の最も高い位置に、新たに開発した3つのマーカーを得た。これらのDNAマーカーは実際の育種において有効に利用できるものと考えられた。
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