研究課題
基盤研究(C)
2011年3月の東北太平洋沖地震津波によって攪乱された仙台平野のクロマツ海岸林における植生の回復を調査した。被害を受けた林分の2割で、天然更新したクロマツ稚樹が高密度に生育していた。これらの林分では、海岸特有の植物も多く生育していることから、生物多様性保全の観点から積極的に利用すべきであると考えられた。また、クロマツ造林地が成林後に放置され遷移が進んだ海岸林では、大規模な有機物層除去作業は海岸林の生物多様性を回復させる手段として有効であると推察された。
森林科学