仔魚飼育用円形水槽内の流れを可視化実験,数値計算およびPIVによる速度測定から明らかにした. フローパターンは一渦対系と二渦対系が存在する.二渦対系の場合,仔魚が水面と接触する頻度が少なく,浮上死数が減少するため.仔魚の生残率は向上したと考えられる.数値計算によって流れ場を定量的予測し,大渦およびコーナー渦の渦度の大きさを求めた. PIVによる速度計測では数値計算および可視化結果と良く一致する.しかし,レーザー光源の光路方向へ光源が減衰するため,誤差ベクトルが生じる.流れ場の基本情報を正確に水産分野に提供するためには測定精度を高めるための工夫が必要である.
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