高脂肪食投与による肥満ラットの敗血症下侵襲反応として、肝障害は増悪するが、肺障害は却って軽減されることを明らかにした。肺障害の軽減にはSLPIの関与の可能性を見出した。また、肝臓の脂質メディエーターを網羅的に解析し、多様な脂質メディエーターの変化を明らかにした。 さらに、酪酸のトリグリセライドでprodrugであるトリブチリンの経口投与によりエンドトキシン投与による血中脂質代謝異常が軽減されることを明らかにした。この機序としてヒストンのアセチル化およびPPARα、γによる脂肪酸酸化酵素レベルの改善が関与している可能性が示唆された。
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