研究成果の概要 |
本研究は浪江町の警戒区域内の高レベル汚染農地(137Cs:23,000~28,000Bq/kg土壌)で,ネピアグラスを用いて,植物体に最大に放射性Csを吸収させる除染効率向上手法を確立するための実証試験を行った結果,除染率は土壌中の腐植量が多い土壌ほど高いことや,慣行カリ肥料施与量に対し,80%減らした20%カリ肥料施与条件下(低カリ肥料施与区)で単位面積当たりに株数を多く植付けする高密植条件で年2回刈取りが最も有効であることを明らかにした.農地除染を行う際は土壌中のカリ養分減少に伴う地上部乾物収量の減少が除染率の減少につながるため,カリ肥料施与が不可欠であることを明らかにした.
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