本研究では、消化管炎症の病態におけるNOX1の役割を明らかにする目的で検討を行った。1) TNBS誘起大腸炎の病態およびそれに付随する種々炎症反応にNOX1が関与していることを明らかにした。2) NOX1は腸管上皮細胞のみならず、腸管固有粘膜層に局在するマクロファージにも発現しており、大腸炎の病態に関与していることを明らかにした。3) マクロファージに発現するNOX1は、炎症時における種々のサイトカインおよびケモカインの発現増大に関与していることが判明した。以上より、消化管炎症の病態に、腸管マクロファージに発現するNOX1が関与していることが判明した。
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