TRPC6/ TRPC3とアドレナリンα1受容体遺伝子を導入した細胞を用いた評価系により、活性化合物および活性を含む植物エキスを探索したが、直接的にTRPC6/3に阻害作用を示す化合物は見出せなかった。
血管弛緩作用を示したdecipic acid (DA)についてその作用機序を解析した。ラット平滑筋初代培養細胞において、DAは血管収縮に関与するMLCとMYPT1のリン酸化に変化を与えた。また、DA処理はAKTのリン酸化抑制を介した間接的なcAMP上昇とPKAの活性化を誘導することが示されたことから、DAはAKT-PKA-MYPT1-MLCシグナルに関与し血管弛緩作用を示すことが明らかとなった。
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