高尿酸血症治療薬フェブキソスタットは肝代謝であるため、腎機能に応じた投与量調節が必要なアロプリノールと比較して、幅広い患者に対して処方されることが予測される。本研究計画では、患者を対象とした臨床研究と基礎薬物動態学的研究を通じて、フェブキソスタットの治療効果・薬物血中濃度に与える患者要因の影響を評価した。 84名患者を対象とした421点の血中薬物濃度測定の結果を基に、母集団薬物動態解析を実施した。薬物消失クリアランスに対する代謝酵素(UGT1A1,CYP2C9)の遺伝子多型及び腎機能低下の影響は少なく、代謝酵素の遺伝子変異や腎機能低下による薬物動態・治療効果への影響は少ないことが示唆された。
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