パッチクランプ法で2ポアドメイン型K+チャネル(TREK-1)活性化作用を持つ植物由来化合物を見出した。この化合物は、マウスの行動実験で不安様行動並びにうつ様行動の両方を抑制した。抗c-fos抗体免疫染色による検討で、本化合物は基礎的な神経活動には影響を与えず、ストレス反応性の活性化を抑制することが示され、その作用部位も既存の抗不安薬、抗うつ薬の作用部位とは異なり、新しい機序で環境のストレスによる不安様、うつ行動を抑制したことが示唆された。 また、TREK-1チャネル活性が細胞内輸送によって制御されていることを明らかにした。
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