10匹のラットを対照群およびConnexin(Cx)43遺伝子導入群へ分類し開胸術を行った。心臓電気生理学検査を行った後、遺伝子導入群にはCx43発現ウイルスを心房筋へ特異的に導入した。2ヵ月後に再度心臓電気生理学検査を行い、心臓を摘出しCx43の発現および局在を評価した。心房内伝達時間は対照群と比較し遺伝子導入群において有意に短縮していた。また心房細動誘発個体数も遺伝子導入群にて減少していた。遺伝子導入群でギャップ結合における有意なCx43の発現の上昇を認めた。選択的心房筋に対するCx43遺伝子導入は心房内刺激伝達時間を増加し、長期間に渡って心房細動抑制効果を示すことが示唆された。
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