Long noncoding RNA (lncRNA)であるHOTAIRはポリコーム蛋白質EZH2と核内で結合し、遺伝子発現をエピジェネティックに調整して発癌に関与していると考えられている。我々は、肺腺癌手術83例におけるHOTAIRの発現をqRT-PCR法で、EZH2の発現をqRT-PCRおよび免疫染色で検討し、種々の臨床病理学的因子との関連を検討した。HOTAIRおよびEZH2の発現は肺腺癌の組織学的分化度と関連しており、更に両者を合わせて測定することで非常に正確な予後マーカーとなることがわかった。 以上の結果はlncRNAが肺腺癌の診断、予後予測マーカーとしての有用性を示唆している。
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