研究課題/領域番号 |
25460625
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 素文 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00291518)
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研究分担者 |
倉本 クリスティーン 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20510126)
菊川 誠 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60378205)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 自己主導型学習 / カリキュラム / 学習意欲 |
研究実績の概要 |
自己主導型学習カリキュラムを作成する上で以下の調査を、医学科学生と共同で行った。1.授業媒体である、黒板・パワーポイント®・ハンドアウト(①詳細な情報、②最小限の情報、③重要箇所を空欄にしたもの)でどのように学習意欲に違いが生じるかを調査した。九大医医学科3年生を対象としてオンライン調査を行った。40名の学生から回答をえた(回答率31%)。結果、最も集中できる媒体は、ハンドアウト③であった。最も集中できない媒体はパワーポイント®であった。また最も出席したいと思う媒体は黒板であり、最も出席したくないと思う媒体はハンドアウト①であった。授業で使用する媒体により授業の集中の程度や出席意欲に変化があることが確認された。 2.九州大学1年生の全学教育についての意識調査を行った。医学科3年生を対象としてオンライン調査を行った。回答は28名であった(回答率は21%)。満足度はとても満足3%、やや満足18%、どちらでもない32%、やや不満足36%、不満足11%であった。満足と答えた理由としては学びたいことが学べた。友人ができた、などであった。また不満足な理由としては、医学と関係なくモチベーションがわかなかった、全学教育キャンパスまで遠いなどの理由であった。多くの学生が、全学教育に対して何等かの改善が必要と感じていた。 3.出席率と成績には関連があるかについて検証した。 医学科3年生を対象としてオンライン調査を行った。2年次に履修した3教科についての成績を9段階評価にて、また出席率を5段階にて記載してもらうよう依頼した。結果42名からの回答を得た(回答率32%)。JMP11を用いてスピアマンの順位相関係数を計算した。結果1教科のみ相関係数0.31、P値0.043(<0.05)と有意差をもって弱い相関を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
職場異動による引き継ぎ業務などによりやや遅れ気味である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、自己主導型学習カリキュラム作成のための調査を実施するとともに、カリキュラム構築を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
職場異動により研究がやや停滞したため。
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次年度使用額の使用計画 |
最終年度に研究体制を強化して遂行する。
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