コア・バイオプシーによって得られた肺癌検体から未固定のままtotal RNAを抽出しmRNA発現解析を行った。ΔCT値で比較した結果、ABCトランスポーターに関しては、MDR1、MRP1、BCRPに発現亢進が認められた。細胞骨格タンパク質に関しては、TUBB3に発現亢進、Gelsolinに発現抑制が認められた。血管内皮増殖因子に関しては、VEGF-AとVEGF-Bには軽度の、VEGF-Cには高度の発現亢進があった。がん幹細胞関連抗原に関しては、CD20、POU5F1、PROM1、Nanog、KLF4、Notch1に発現亢進を認めたがCD24とCD44には変化を認めなかった。
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