地域一般住民健診受診者コホートのデータに基づき、将来の高血圧、糖尿病、心血管疾患罹患を予測する決定木モデル(CART)の作成を行った。高血圧の予測モデルにおいては感度68.2%、特異度71.1%であり、メタボリックシンドロームと予備群を除外した対象での検討においては感度65.3%、特異度84.2%となった。糖尿病の予測モデルにおいては感度54.2%、特異度96.3%であり、心血管疾患の予測モデルにおいては感度7.4%、特異度99.3%であった。決定木モデルを作成して健診受診者集団から将来の生活習慣病罹患ハイリスク者を効率的に抽出できる可能性が考えられた。
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