幼児のアレルギー症状に対する自閉症傾向(ADS)および体格との関連を明らかにするために、337人の児の保護者を対象とし、SCQ(Social communication questionnaire)を用いて調査した。ASD傾向ありの児は、アトピー性皮膚炎の症状を有した者では13.2%存在したのに対し、症状を有さない者では3.3%であり、有意な差であった。この関連は、年齢、性、BMIで補正しても有意であった。また喘息と過体重の間、喘息と男性の間にも有意な正の関連性が認められた。以上よりアトピー性皮膚炎とASD傾向、および喘息と過体重、男性の関連性が確かめられた。
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