肥満患者に対して認知行動療法を行い、減量及びリバウンド防止に必要な条件と方法を、前向き研究にて同定した。女性肥満患者119名に対し、10か月間の集団認知行動療法を実施した。7か月間の減量期終了時に身体活動強化群と復習群の2群に無作為に分けた。治療終了後2年間体重をフォローし、身体活動強化群のリバウンド防止効果の検証をメインアウトカムとした。結果は、1)10ヶ月の治療完遂者は88名であり、平均減少体重は10.8kgであった。2年後平均3.9kgリバウンドしたが、2群間の体重に差はみられなかった。2)睡眠時覚醒回数が減量効果を予測した。3)治療期間中の脱落は、体形への強いこだわりが最も予測した。
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