研究課題
基盤研究(C)
我々は胃・小腸・大腸上皮における新規幹細胞マーカーとしてSmad2および3のリンカー部スレオニン残基がリン酸化されたpSmad2/3L-Thrを同定し、これまで明らかにしてきた。本研究ではこの成果を発展させ、食道粘膜においてもpSmad2/3L-Thrが組織幹細胞マーカーになることを確認した。さらに、大腸炎関連性大腸癌モデルマウスを作製し、Smad3のリンカー部セリン残基がリン酸化されたpSmad3L-Serは発癌早期から発現が認められる重要な癌化シグナルであること、また前述のごとくpSmad2/3L-Thrは消化管上皮幹細胞マーカーのみならず、癌幹細胞マーカーとなることも新たに確認できた。
消化器内科