冠動脈プラークでのコレステロールの結晶化が急性冠症候群の発症に寄与している可能性が示唆されている。急性冠症候群の既往と冠動脈プラーク内のコレステロール結晶との関連を調査した。急性冠症候群の既往がある42名とその既往がない40名の冠動脈をOCTで観察した。52名(63.2%)の患者で冠動脈の少なくともどこか1つコレステロール結晶が存在した。急性冠症候群あるいは急性冠症候群の既往がある患者では既往がない患者に比べコレステロール結晶が多く観察された(78.6% vs.47.5% p<0.05)。本研究は冠動脈のプラーク内のコレステロール結晶と急性冠症候群の既往と関連があることを明らかにした。
|